"Love Saves the Day" by Tim Lawrence

間にちょこちょこ他の本はさみながら読んでたら
だいぶ時間かかっちゃんたんだけど、
やっと読み終わりました。
Love Saves the Day - a history of american dance music culture, 1970-1979』(ティム・ローレンス著)。


いや〜、内容濃かった+勉強になった+おもしろかった!!!

概要はというと、タイトルのとおり、
1970年代のアメリカ(主にNY)のダンス・ミュージックシーン
についての、DJや業界関係者の証言等を元に書かれた、
マニアックかつ是非とも知っておくべき事実を網羅した
教科書のような本なのですが。

デイヴィッド・マンキューソラリー・レヴァンなど、
今やすでに伝説レベルとなっているDJ大先生たちの
当時のプレイリストを各章に付記してくれていたりして、
それだけでもかなり一読の価値ありな、濃い〜一冊。

(わたしは約10年前ごろ、それこそ、
ダンクラ、Soul、R&B、つまり本書で言うところの
ディスコ・ミュージックで踊っていたクチなので、
各章のDJのプレイリストに登場する
Donna SummerやChic、First Choiceなどのタイトルに、
いちいち興奮。笑)

ちなみに最後の章は、気分を盛り上げるために、
Larry Levan "The Final Nights Of Paradise Garage" をBGMに読んでました。

Larry Levan "The Final Nights Of Paradise Garage" ( Sep 1987 ) PT.1

個人的には、2006〜2008年、ニューヨークに住んでいたころ
周りにいた、90年代のヴァスケス@Sound Factory(後のTwilo)
世代の生粋のNew Yorkハウスあがり(+現役)のおじさまたちが、それこそ伝説のように語っていた
パラダイス・ガラージやザ・ロフトについて
初めてちゃんと知識として知ることが出来て、
なんか、点と点が線になってつながった感覚でした。

(ちなみにわたし、当時通っていた学校の
ジャーナリズムのクラスの自由テーマの課題で、
周りのDJやクラブ関係者にインタビューして、
『NYのダンス・ミュージックの過去・現在・未来』
みたいなレポートを書いたことがあります。
わりに堅いクラスだったので、教授ウケはイマイチ、、、笑)

フランキー・ナックルズがシカゴのウェアハウスというクラブで
かけ始めた音楽が「ハウス」ミュージックの発祥となったっていう下りも、聞いたことはあったけど、何だか改めて
音楽のジャンルのルーツとか派生とかっていうことに
思いをめぐらせるきっかけとなって、印象深かった。

わたしは、ちょうどこの本の終わりの年にあたる
1979年生まれなのですが、本書いわく、
「ディスコ」という呼び方が消えて
「ダンス・ミュージック」という言葉が生まれたのが、
ちょうど1979年とのこと。
なんだかちょっと、鳥肌もののうれしさを覚えました。
(どんだけダンスバカ?笑)

あと、この本のいちばん最後になってようやく出て来たDJの名前がDanny Tenagliaだったってのも、なんか感慨深い。
と言うのも、'08年まで住んでいたNYで、
この本に登場した全DJの中で唯一生で聴いたことあるのが
ダニーだから。
NYCのPACHAで聴いた、今思えばなかなか豪華なブッキングだったRichie Hawtin×ダニーのセッション、今でも覚えてます。

・・・とまあ、なんだかブック・レビューとも言えない
とりとめもない文章になってしまいましたが、、、
今月2/18(Thu.)には、今やもはや伝説となりつつあるClub、
西麻布はYellowがelevenとなって生まれ変わるし、
ダンス・ミュージック&クラブシーンの節目とも言える今
読むのにふさわしい一冊として、
ご興味+お時間のある方は、ぜひご一読をお勧めします。

最後に、今日の一曲。
わたしが生まれた1979年のヒット・チューンでもある
ディスコ界の名曲を、お届けします。

Donna Summer - Bad Girls

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